誰かの目を通して見る

昨日書けなかった、昨日のこと。

昨日は久しぶりにひとりで出かけた。目的は、さとうみずきさんの個展「Utopia」、あやみさんの個展「MY ROOM3」、そして横浜美術館で行われているモネ展。

この日は朝寝坊をすると決めてはいたのだけれど、思ったより寝過ぎてしまい、箱根ロマンスカーで新宿へ。節約と言いながら贅沢なことをしてしまったけれど、800円くらいの特急券であんなに快適なら時にはありかも。

 

さとうみずきさんの個展、本当にすばらしかった。静かなようで、力強い。芯のある生命力みなぎる展示。それでいて、「Utopia」空間。音も光も変化があって、ずっとそこにいたいけれど、写真や表現の強さに圧倒されてしまう。twitterで彼女のことを知ってからずっとフォローしているのだけれど、写真もさることながら、考え方が現れるまっすぐな考え方にとても惹かれる。きっと自分の納得するところへとがむしゃらにでも進んでいくような、自分の道を自分で切り開いていくことを体現されている。これからも応援し続けたい方。

 

「MY ROOM3」は思った通り、かわいい。ちまちまとしたかわいいものたちにたくさん目移りした。巾着と、いつかお迎えしようと決めていたリングを購入。大事にしよう。

 

それから、モネ展。閉館ぎりぎりだったけれど、予想以上の混雑。今回は初めて音声ガイドを使ってみた。これまでは文学ばかりに目が向いて、絵は「見て満足」くらいだった。でも、ゴッホ展を機に芸術やその時代に興味がわいて、原田マハ作品に出会ってからはどうやらすっかりとりこ。「もっと知りたい」と思う。ちょうど「たゆたえども沈まず」を読んでいるところなので、さらに楽しめた。

印象派に対する考えがまた少し変わった。印象派のことを知るほどに、好きなのかもと思う。私に似ているような。そういう考え方をどことなく求めているような気がする。「睡蓮」はただただ美しくあった。

混雑していたけれど、絵はしっかり見られてよかった。若い人やデートで訪れている人が多かったようで、時折会話が聞こえてくると「芸術に興味があるのかな」という方もたくさんいた気がするけれど、きっと「モネは見ておこう」という気持ちなのだろうな。外国で美術館を訪れる方もこんな感じなのだろうかと、ふと疑問に思ってしまった。

 

これまで外国にはこれっぽちも興味がなかったけれど、小川糸さんと原田マハさんに出会って、その考え方は180度変わりつつある。外国に行きたい。外国の美術館に行きたい。絵を見たい。